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【HQ】きらきらひかる

第1章 運命を変える出逢い


 高三の夏休み、及川と共に、東京の大学のオープンキャンパスにやってきた。既にその大学へのスポーツ推薦が決まっていた及川。俺は地元の大学に進学するつもりだったし、わざわざ東京のオープンキャンパスに行くつもりは無かったが、別の大学に進学するにしても、オープンキャンパスに行けるのは高三の今だけだし、バレーの強豪校であるその大学の練習を間近で見れるなら行って損はないと思うよ。と言う言葉に乗せられ、及川と共にその大学のオープンキャンパスに訪れた。まあ、その言葉は建前で、そこのバレーを見たら俺の進学先が自分と同じ大学になるんじゃないかっていう下心もあっての事だっていうのは、もう十年以上の付き合いになるし、及川が言葉にせずとも分かっていた。そして案の定、その大学のバレーを見て揺らぐものはあった。及川と同じチームでバレーをするのは高校で最後。そう心に決めていたのに、その決心を揺るがすには充分だった。
 バレーサークルの見学を終え、及川はそこの監督と話があるらしく、俺はその及川が話を終えるのを大学の外で待っていた。


「…Help!(助けて!)」


 そう言って突如腕を掴まれた。突然腕を掴まれた事と、助けを求められた事に驚いて、その相手を見ると、走ってきたのか、ソイツは肩を上下に揺らしていた。


「I am chased by a bad person!Help me!(悪い人に追われてるの!助けて!)」


 英語はあんまり得意じゃねえが、追われてるという部分は理解出来た。サングラスをかけ、キャップ帽を被った彼女の表情は隠れていてあまり見えなかったが、その慌てる様子からして、あまりいい状況ではないのだと分かった。


「Luna!」


 スーツを着た二人組のガタイのいい外人に名前を呼ばれ、肩を跳ねさせた彼女を見て、俺は彼女の手を取って走り出した。

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