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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第8章 3rd Night 【セス・ハイド】※R-18




その日は夕方から空に雲が広がり始め

月小屋に到着した頃には弱い雨が降っていた。


「明日の朝は必ずこの俺が迎えに来るからね」

ヨナはふっと柔らかく笑むと、レイアを月小屋の中へ送った。


「ありがとう」

レイアの手にはヨナから貰ったブーケがある。


「…そんなのここに持ってきて何か意味あるの?」

「え?うん…お花があると少し気持ちが楽になる」


「……そう」

ヨナは少し顔を赤らめて視線を逸らした。


「まぁ、野蛮な黒の軍には『花を持ってくる』なんて発想はないだろうからね」

(もう…一言言わないと気が済まないんだな…)

「じゃあ、ヨナ、また明日ね」

レイアが笑顔で手を振ると、ヨナは少し複雑そうな顔で手を振り返した。



馬車に戻り、赤の兵舎へと動き出す。



(…不安そうな顔をしていたくせに、どうしてあんな風に笑えるんだ…)


ヨナは、心の中に湧きあがる気持ちを持て余すように
髪をくしゃっと乱して窓の外に視線を投げた。









チリリーン。

雨足が少し強くなり
雨粒の落ちる音がしとしと響く中、呼び鈴が鳴る。

「はぁーいアリスちゃん!こんばんはぁー!」

今まで会った中で、最もハイテンションな登場だ。
おそらくこのテンションを超える者は、この先いないであろう。


「セスさん…こ、こんばんは」

「アリスちゃんお待たせっ、今日もルカのご飯…あるわよぉー!あと、お酒は飲める??」

一気に畳み掛けてくるセスに気圧されながら、
レイアはセスの髪や服がかなり濡れていることに気づく。

「あ、少しなら飲めますが…待ってて」


レイアは急いでバスルームからタオルを持ってきてセスの肩や髪にとんっ、と当てた。


「……雨、ひどかったですか?」

「……アリスちゃん、優しいのねぇ〜」



セスは柔らかな笑みを落とすと
雨を拭うレイアの手に自分の手を重ねた。

「ありがとう、アリスちゃん」

その優しい笑顔と目が合うと、なぜか胸の鼓動が高まる。


「っ……今日のメニューは何かなぁ…」

レイアはテーブルに置かれた今日の夕食の方へ視線を向けた。


「ふふっ…今日はね、魚貝のパエリアよぉー!」

「えーっ!美味しそう!!」


「ワインに合うわよぉ?さ、飲みましょ!」


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