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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第1章 月小屋の宴、開幕す。




「この宴の期間中、ルールを破った人間の属する軍にはペナルティが課せられます。
また、アリスが何らかの理由で逃亡、続行不可能な状況になった場合は、その時点で開戦を宣言します」


(………え??)


「あの…ちょっと待って、ブランさ…」

ブランはレイアの話を遮るように
微笑みながら人差し指をすっと唇の前で立てる。


「…大丈夫、後でゆっくりと…丁寧に教えますからね」

そう告げたブランの瞳は
優しさの奥に何か蟲惑的な色を宿していた。



「…細かいルールはもう皆さんご存じだと思いますから割愛しますね。それではさっそくコイントスを行います」



にっこり微笑むと
ブランは懐から一枚のコインを取りだした。



そして


星の瞬く夜空にそのコインを弾き投げると

落ちた瞬間に手でそのコインを覆った。



「両軍キング、前へ」


ブランの合図で

赤の軍からは「ランスロット」と呼ばれた金髪の男性が
黒の軍も手前に座っていた無表情な黒髪の男性が

立ち上がり一歩前へ出た。





「どちらを選びますか?」


ブランの問いかけに、先に口を開いたのはランスロットの方だった。


「…黒のキングよ。好きな方を選べ」


二人は目を合わせない。


「………」

黒のキング、と呼ばれた男は
一瞬レイアの方を見やり、そしてブランを見る。



「…こーいうの、あんま好きじゃねーんだけど」

「仕方ありません、慣例ですから…レイ?」


黒のキング…レイと呼ばれた男は
ふうっと長い溜息をついた後、答えた。


「裏」


「…ランスロットは表でも?」


「構わん」





ブランはそっと覆っていた手を上にあげた。



「………裏、だね」

会場が一瞬どよめく。



ブランは会場に向かって咳払いを一つした。


「ただ今のコイントスによって、『月小屋の宴』主人は黒の軍を先攻とします。終了までレイアは日中、赤の軍の兵舎で生活します」


ブランの言葉に、そこにいる者は皆それぞれ思い思いの表情を浮かべていた。




レイアはどの人物が誰なのかも分からないので
ただただ目を泳がせていた。


「今宵は『イントロダクション』…明朝、レイアを赤の軍・兵舎に僕がお送りします」

そう言って、ブランはうやうやしくお辞儀した。

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