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affection【 気象系短編小説 】

第1章 # affection


単身赴任してから 、約1ヶ月 。

やっとこの土地にも 、ここでの仕事にも慣れ 、連休を貰って 住み慣れた家に帰ることにした 。

電車に乗り 、長い時間揺られると 、見慣れた景色が車窓から見えた 。
たった1ヶ月なのに 、すごく懐かしくて ...

駅に着き 、家に帰る道 。
早く〇〇に会いたくて 、早歩きになる 。

住み慣れた家の前に立ち 、扉を開く 。

「 ただいま 」

そう言うと 、奥からずっと会いたかった〇〇が顔を覗かせた 。

〇〇「 おかえりなさい 」

ニッコリと微笑んで 、俺に近付いてくる 。
大好きな〇〇の香り 。

俺は思わず ギュッと抱き締めた 。

「 会いたかった ... 」
〇〇「 ... 私も ... 」

懐かしい温もり 、柔らかい〇〇の肌 ...

〇〇「 ね 、ご飯食べよ ? 翔が帰ってくるから 気合い入れて作ったの ♪ 」
「 ほんと ? 嬉しい 。俺1人だからまともに食ってないんだよね ... 」
〇〇「 ふふ 、だと思った 。翔本当に料理苦手だもんねぇ 」

テーブルに並べられる料理 。
その全部が懐かしくて ...

〇〇「 準備できたよ 」
「 おう 、いただきまーす!」

一つ一つ口に運んでいく度 、〇〇は 嬉しそうに俺を見つめる 。

「 あー っ 、やっぱうま!」
〇〇「 はぁ~ 、良かった!」

やっぱり落ち着くし 、〇〇の料理最高!

食事を終え 、2人でベッドに入る 。

〇〇「 疲れたでしょ 、ゆっくり寝てね 」

疲れたし 寝たいけど ...

「 まだ 寝ないよ 」

そう言って隣で横になる〇〇を抱き締めた 。
〇〇「 え 、ちょっと ... 」
「 ふふ 、久しぶり過ぎて緊張してる ... ? 」
〇〇「 違うよ ... っ 」

今なら 、言えなかった言葉も言えそう ...

「 〇〇 ... 、愛してるよ ... 」

顔を赤く染めた〇〇は 、恥ずかしそうに微笑んだ 。

離れて初めて 、言葉にしないといけない事を言えて ...
これからはきちんと言うからね 。

『 愛してるよ 』


« The END »
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