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大切【NARUTO】

第34章 デートをしよう





朝の散歩の後、ご飯も食べた。

そしてとうとう、出かける約束をした時間。


(やっぱりこれって、デートって言って良いのかな!
服、変じゃないかな、可愛く見えるかな。
っていうかやっぱり、気合入りすぎかな。)


空色のワンピースに白いカーディガン。
ウエストの部分にも、白くて大きなリボンが一つ。
肩につくほどしかない髪も、編み込んでみたりした。

前にヒナタと遊んだ時に、おふざけ半分で買ったワンピースだった。

着ることはないと思っていたけれど、まさか着る日が来るなんて。


(…やっぱり変えた方がいいよね!
いつもの服で!いつもの任務服でいいよね!
あ、でも、あれはあれでサスケとお揃いだし、うーん…。)


鏡の前で睨めっこしていると、コンコンと扉を叩く音が響いた。


『はーい!サスケならどうぞー!他の人なら帰ってくださーい!』


慌てて鏡から離れて、カバンを手に取り、ドアのある方へと走る。
すると、ちょうどドアを開けたサスケがそこにいた。


「アホかお前。」


『アホって何がよ!』


「その……いや、なんでもない。」


『なんでもないって一番気持ち悪いのよ!
このウスラトンカチがっ!』


「誰がウスラトンカチだ。」


会って早々、どうしてこんな口喧嘩になるのだろう。

別に嫌な気もしないが、どうにかならないものかと小さくため息をついた。

そして、サスケのことをよく観察すると、いたっていつも通りだった。


(うっわぁー。私だけ気合入ってるみたいじゃない。恥ずかし!)


いつもの任務服の色違いみたいなものだ。
一つ言うなら、半ズボンがジーンズになったくらい?


『サスケ、いつも通りだね。』


「あ?どこ見てそんなこと言ってる。」


顔が赤いのに不機嫌そうに言い放ったサスケの様子に首をかしげる。


何だか今日のサスケは、なんだか可愛い。




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