• テキストサイズ

大切【NARUTO】

第32章 日向





(土遁には雷遁…。でも、雷遁なんてカカシ先生とサスケの千鳥を見たくらいで、実践したことないしな…。)


出来ないなら仕方がない。
今できる力の限り、足止めをするまで。

そう割り切り、その時を待った。




ネジの手足を封じたところで、敵は鼻高々に笑う。


「あれほど憎んでいたというのに、結局宗家の犠牲にならねばならんとは。
お前も哀れな運命の持ち主だな。」


「俺はそんなもんに準じたんじゃない。
少なくとも今は…自分の意志でここにいる!」


ネジの言葉を聞き、私は静かに変化を解く。

彼の意志がハッキリ伝わり、私は微笑んだ。

自分なりの答えを見つけたんだなと。
ここに来る前に言っていた事は、やはり本心だったんだなと。


「どのみち結果は変わらない。お前は今、ここで死ぬんだ!」


私に気付かないなんて、もう目の前のネジを殺す事だけしか頭にないのだろうか。
全く、これで中忍や上忍って言うのだから聞いて呆れる。

私は一気にチャクラを練り、炎を体に纏った。


(誰が死ぬって?ネジさんは死なない。
制裁を受けるのは貴方よ!)


前までは火だけ。
けど、この修行期間でそれに風の力を加えられる様になった。

そのお陰で、火力も倍増だ。


『疾風炎舞!獅子連弾・改!』


「な、なに!?」


全く私に気づいていなかったその忍を地面に叩きつけ、全力の踵落としを食らわせる。

そして吐血する忍に私は冷たく言い放った。


『生憎、私が一番得意なのは奇襲なの。
私に狙われたのが、運の尽きね。』


うつ伏せに倒れたそいつは、返事をしない。
少々やりすぎた…かも。



中忍試験、出られなかった八つ当たりだとは、死んでも言えないな。





/ 572ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp