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大切【NARUTO】

第32章 日向





『キバ!しっかりしてよキバ!』


気を失っているキバをバシバシ叩き、無理に起こす。


「あ、ああ…リクか。一体何が…。」


『何がじゃないわよ!ヒナタを追うわよ!』


「おい…どういう事なんだよこれ!」


物見櫓の上の結界と、意識のない観客見て、驚くキバ。

全く話が噛み合わない。

状況が読めていないらしい彼に説明をしようとした時だ。


「長老様!一体何があったんです!」


聞いた事がある声だと思えば、そこにいたのはネジ。
そしてテンテンだった。


「…やられた、ヒナタを連れ去られた。
攫ったのは、観戦に来ていた雲隠れの忍二人。
この騒ぎに乗じれば、白眼を里の外に持ち出せると踏んだんだろう。」


予想通りの展開に、リクは舌打ちをする。

日向の長老さんは致命傷は避けていたもののかなりのダメージを負っていた。

そしてネジに、命に代えても奪還しろと命令をした。


『ネジさん、私も行きます。』


「私も行くわよネジ!」


しかしネジは首を縦に振らない。


「これは日向問題だ。」


『…日向の問題?違うよネジさん。
私はヒナタの親友だから、友達が困ってる時に助けに行くのは当たり前!
家の事なんて関係ない!
それにきっと、私は戦力になります!
一人で行くより可能性が上がる…なら、私を連れて行った方が良いと思いますよ?』


イタズラに笑うと、それにキバも同意するように頷く。


「それにお前は、ヒナタの事よく思ってねぇ。そんな奴が本当に助けるわけねーからよ。」


「ちょっと!」


テンテンのお叱りが飛んだところて、ネジは大きくため息をついた。


「ならば一緒に来い。お前は鼻が効く。」


その言葉に、リクはニヤリと笑う。
やっぱりちょっと捻くれてる。


(なんだかネジさんって似てるな、サスケと。)


フォーマンセルと赤丸。
ヒナタ奪還班は会場を出て、追跡のために里の中を駆け抜けた。






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