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大切【NARUTO】

第30章 中忍試験・絆





テンテンが直してくれた服を着て、助けに来てくれた皆に礼をする。

言葉を少し交わした後、またそれぞれに散っていった。


『みんなが来てくれなかったら、今頃あの世だったかもね。』


「そうね、私もリーさんが来てくれなきゃダメだった。」


散っていった二つの班に救われたのだ。
その場に残された第七班は、感謝の意を示し、自分達も行動を開始させようとした…














…のだが。


(あれ…目眩が……。)


目の前が霞む。
ゴシゴシと目を擦っても変わらなくて。


「何してるの?リク、行くよ?」


『う、うん。ごめんねサクラちゃん。』


返事はするけど、身体が重い。
チャクラ切れとはまた違う、倦怠感がリクの身体を襲った。


「…ちゃ…、リクちゃん!?」


ナルトが大きな声で名前を呼んだ。
それでやっと気づくほど、耳も遠い。


『ごめん…、すぐ行く…。』


そう言った声が、掠れていて驚く。


(…あ、ダメだ……。身体が重い…熱い………気分も悪い……なんで…?)


吐き気がする。
堪え切れなくて、胃の中にあったモノをすべて吐き出してしまった。


「リク!?どうした!?」


倒れかけたところを、サスケに受け止められたが、答えることもできないほど身体が怠い。


『…ご、めん……迷惑か…けて…』


サスケが必死に声をかけてくれているのは、見えている。
けど、聞こえない。




身体が……うごかない……。




意識が…………。






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