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神父に捕まっちゃった淫魔ちゃん【R18】

第4章 嫉妬は蜜の味


「……おーい、ー!」





『ん……? にゃぁ』






「にゃぁ……じゃなくて、さっさと起きて着替えたら出掛けますよ」






『出掛ける? 私も?』






「そうですよ。 だから早く支度してくださいね」







朝っぱらから叩き起されたと思えば、何だ出掛けるのか……。





ベッドから起き上がり私服に着替える私。







『…………え、出掛けるの?』





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「何をさっきからソワソワしてるんです」





まだ人通りが疎らな街を歩きながら紅楼が話し掛けてくる。



ソワソワって言うかなんと言うか。





『だってコレ、』





そう言って私が触ったのは首に着けられた飾りの様な物。




何かはよく分からないが、何かいい感じは余りしないから気になってしまう。






『何か、いい感じしない』







「まぁ、そうですね。 一種の首輪に値するものですから」






それを聞いた瞬間すぐに外しにかかる私。




まぁ、案の定外れる訳なくすぐに諦めた。







「そこまで気にすること無いですよ。 悪魔が繋がれている証ですから、他にも着けている悪魔は居ます」







『え、 私だけじゃないの?!』







驚きで思わず大きめの声で聞き返してしまった。




幸い周りに人が居なかった為紅楼にも怒られなかった。







「だけじゃありませんよ。 どれだけの悪魔がいると思ってるんですか」







呆れた顔で再び歩き出す紅楼。






『じゃあ神父は悪魔を捕まえては……殺してるの?』







「…………。」






私が尋ねた瞬間、空気が変わった。




生温いような風が私達の間を通り抜けていく。





紅楼は歩みを止め表情を変えないまま私の方を見た。




なかなか返ってこない返答。




もしもYesだったら、私も殺される。







『私も、殺すんでしょ……』






胸が締まる。





自分で言っておきながら何故か胸が苦しくて、何処か辛くてモヤモヤした気持ちだ。




紅楼の口がゆっくりと開く。
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