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Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第6章 なまリクII♡millieさまリクエスト


「なあ、智…。一緒に暮らさね?」

えっ…?

「勿論今すぐじゃないよ? 俺がさ、大学卒業して、就職もしてさ…。ちゃんと智のこと養えれるようになったらさ…、一緒に暮らそ?」

いつになく真剣な目の翔くんから、目が離せなくて…

僕は視線を絡めたまま、大きく頷いた。

言葉なんて、一個も出てこなかった。
嬉しすぎて…

「つか、なんだよコレ…。“プロポーション”みたいじゃんかよ…」

途端に照れ始める翔くん。

でも…

「も、もぉ! “プロポーション“って何?」

「えっ…、俺ちゃんと“プロポーズ”って言ったつもり…、あっ…!」

「翔くんのバカ…」

せっかくいい感じで感動してたのにさ、結局コレだよ…

でも…
でもね…

僕はそんな翔くんが好き。

肝心なトコでキメきれないし、ちょっと情けないトコもあるけど、僕は翔くんが好き。

だからさ…

「僕、待ってるから…。翔くんが僕をお嫁さんにしてくれるの…待ってる」

だって、翔くんのお嫁さんになることは、小さい頃からの僕の“夢”でもあるから…

「約束の“シルシ”…ちょうだい?」

うん、と頷いて翔くんの唇が僕の唇に重なる。

ふふ、翔くんの唇…、ちょっと震えてるよ?

「ねぇ、キスだけ?」

僕、キスだけじゃ足りないよ…?
もっともっと欲しいよ?

僕、こう見えて、けっこう欲張りだから…

「ん、んなわけないだろ…? よし、成人一発目、決めてやる」

ちょっと、何なのそれ…
どんな決意だよ(笑)

「ふふ、じゃあ早く脱がせて? 脱がせてくれるんでしょ?」

上目遣いプラス小首傾げの、最強ポーズで翔くんを煽る。

すると翔くんが“任せろ”とばかりに僕の肩から羽織を落とす。

やっぱりこの瞬間って、ドキドキする。

勿論、この先を想像したら…もっとなんだけどね?

だって大好きなんだもん。

仕方ないよね?



でもさ翔くん?

「僕、これ一人で着れないよ?」

どうしよう…

「と、とりあえず丸めとけ!」

ははは…、やっぱり翔くんは翔くんだ。

僕達が“本当の大人”になる日は、まだまだ遠いみたいだ(笑)



おわり♥
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