第5章 新たな好敵手 恋と友情 どちらを選択する?
「本気で言ってるのか?
ふざけるなよーーー俺は
さちがいいんだ!一緒に
いたいんだ・・・婚約しないし、
異世界には帰らないーーー」
ぎゅ・・・
「気持ちは、凄く嬉しいよ。でもーーーそんなの駄目だよ・・・。」
「異世界に、帰って下さい・・・」
「・・・っ、そうか。お前がそんな
頑固な奴だったとは思わなかった。
もうここへは来ないと誓う。アリスアリア帰るぞ?」
「嬉しいですわリトナ様♪お父様達がお待ちです。急いで
帰宅しましょう・・・ふふ。」
リトナは名残惜しそうで
辛そうな表情で私を見つめて
「さようなら、さち・・・
元気でな・・・」
「・・・・・・」
これで良かったんだ。
愛よりも友情を選んだのだから
後悔はしてない
なんでだろう
いなくなれて清々するのに
こんなにも涙が溢れてくるのは
なぜなのだろう・・・
止まってよ
止まってってば・・・
お願いだから
止まってよぉ・・・!!
リトナ・・・
本当はね、行って欲しくなかった
ずっとそばにいて
一緒にいてほしかった
こんな私でごめんなさい
私を許して下さい・・・
好きでいてくれて、ありがとう・・・