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【ハイキュー】 secret crush

第10章 軽い衝撃


「ちょ、ちょっと待って君たち。彼氏居るの?」


たまらず問いかけると、

「居るよ、私達三人とも彼氏もちー」

と答えたのは先程「私もー」と答えた左側の子。

前髪を留めている水玉リボンの髪留めはいかにも小学生。


ってか、目の前の三人はさして大人っぽいわけでもない。
至って普通の小学生。

なのに、彼氏が居るって…。

何度も言うけど、小学生…。

小学生だよね?

私が小学生の時とか、校庭で鬼ごっことかしてましたよ。

それが…

今の小学生は…

デートって。
デートって…。


唖然とする私を置いてきぼりにして、三人はカレカノトークで盛り上がる。

キスしたとか、しないとか…。

まじか…。
私のファーストキスは大学生になってからですが?

今の子達は小学生で済ませちゃうんですか?


「先生は彼氏居ないの?」

その問いかけには辛うじて首を横に振る事で答えた。

軽い衝撃を受けた頭の端に聞こえるのはコマ時間終了のチャイムと、彼女達の話し声。


ついて行けない私はどうしたらいいでしょうか…?


「伊藤先生、彼氏出来たら教えてね」
「じゃーね」
「またねー」

帰り支度を整え、そう言って去っていく彼女達に「う、うん」と答えて手を振って、私も帰り支度を整えた。



なんだろう…小学生に負けた感が半端ない。


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