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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第10章 6日目


「け、け、けけけけけ、結婚したというのは本当か!!?」
その日、いつものように朝の支度を終え、読書をしていたところで大きな声で叫んで男の子が入ってきた。
「…?」
ジェイドさんを見上げると、至って冷静だった。
「おやおや、久しぶりですねぇ。」
「ど、同盟国の俺に言ってこないとはなんなんだ!ちゃんと盛大に祝ってやるっていうのに!」
「ありがとうございます。」
男の子はプリプリと怒りながら、忙しなくワゴンで色々と運んでくる。
大きな花束、高級そうな服、お酒、ペア食器、そして、天井に届きそうな大きなケーキ……。
「式はいつなんだ!?間に合ったのか!?急いで運んできたんだぞ!!!」
私は訳がわからず眺めていたけれど、ジェイドさんは少しいじわるそうな顔で見ていた。
「ルーク、紹介しますね。私の妻のルルです。」
「……え!?」
「お、おおおう!!俺と同じくらいじゃねえのか?犯罪にならないか?大丈夫か?」
「同意の上ですから問題ありませんよ。」
ジェイドさんは楽しそうににこにこ笑っていた。
「お、お、おい!!おっさん!!!結婚したってまじか!!!?」
「ガイも久しぶりですねぇ。」
結婚したってよ!と二人のひそひそ声が聞こえた。
「嫁さん可愛いなぁ!」
「ええ、私には勿体ないくらいで。」
「だよな!!」
「君達は相変わらず一言余計ですね?」
私は恥ずかしさと気まずさとで、赤面しながら話を聞いていた。
ジェイドさんのお友達は、賑やかに祝福してくれていた。
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