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罪と罰【終わりのセラフ】

第18章 執着




クローリー
「偉い!君頭いいね」

優一郎
「え?まあ実はそうなんだよな〜!」


お兄ちゃんは感心した様子で褒めると優ちゃんの言葉は聞かずにロウソクを探し始めた。


優一郎
「このなぞなぞの意味はなんだよ」

クローリー
「指令」


簡潔すぎる返答。
情報が足りないので私も質問をする事にした。


「フェリドから?」

クローリー
「そうだよ。あ、あった」


ロウソクを手に取ったお兄ちゃん。
そのロウソクの下には先程と同じ様な手紙があった。


鳴海
「他に敵はいないのか?」


今度は何が書いてあるのか。
お兄ちゃんが手紙を読み始めた時、玄関から声が聞こえてきた。


優一郎
「あ、遅いぞお前ら」


その声に気づいた優ちゃんが声をかけると、人間達が続々と集まってくる。


君月
「つーか血が足りないんだけど…。食い物ないのか?」

優一郎
「そりゃお前はそうだよな…」


君月の顔色はとても悪い。
本人も血が足りないと言っているので多分貧血だろう。


優一郎
「クローリー」

クローリー
「キッチンに行って。フェリドくんが用意してるから」


優ちゃんから名前を呼ばれただけで淡々と答えたお兄ちゃん。
手紙から目を離さない所を見る限り、その手紙には何か重要なことが書いてあるのだと思う。


優一郎
「キッチンはどこだ?」

クローリー
「あっち」
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