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罪と罰【終わりのセラフ】

第6章 4年前




(優一郎side)


優一郎
「あーむかつく…」


床にゴロンと寝転がりながら悪態をつく。
ミカ達と別れてから少し時間が経ったが、まだ腹の虫が治まらない。



「あっ!やっぱりここにいた」

優一郎
「!」


いきなり声をかけられ驚く。
女の声だったからアリスかと思い、顔を向ける。
でも違う事に気づいた。



「ちーっす」


そこに居たのは胸のあたりまである髪を編み込み、1つ結びにしている少女。
その姿を見て誰か直ぐに分かった。


優一郎
「んだよ茜かよ…」


「はーい、茜ちゃんでーす」


茜(あかね)は俺の苛立ちに気づかずにいつもの調子でこちらへと近づいてくる。



「何してんの?ミカとアリスは一緒じゃないの?」

優一郎
「一緒じゃねーよ!あんな奴!!」


ミカの事を言われて思わず茜に怒鳴ってしまった。
全く関係の無い茜になんて一瞬悪いと思ったが、茜は気にしていないようだ。



「何怒ってんの?てかアリス達とケンカしたの?」

優一郎
「ちげーよ!アリスじゃなくてミカの事…ってこっちに来るなよ!」


また八つ当たりしてしまいそうで距離を取りたいが、茜は気にせず傍へと来た。
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