第7章 第6話
木村の一件があった夜、愛莉は井沢に抱き締められたままベッドで眠りについた。
この安心感はなんだろう。
井沢に抱き締められたまま眠りにつき、木村に襲われた苦しみが緩和していくのがわかった。
目が覚めた愛莉は横を見ると井沢はまだ目を瞑っていた。
ゆっくりと抱き締められている井沢の腕を解放しようとする。
「 あ、 」
すると寝ていた井沢の目が開き、目が合った。
その瞬間、再び井沢は愛莉を抱き締めた。
井沢「 おはよう、星野くん 」
「 お、おはようございます。
昨日はありがとうございました 」
井沢「 ゆっくり眠れた? 」
「 はい、おかげさまで。
もう大丈夫です 」
愛莉は井沢から離れようとする。
井沢「 それは良かった 」
しかし井沢は強く抱き締めて愛莉を離そうとしない。
「 井沢さん、起きますのでそろそろ 」
井沢「 星野くんさ、俺怒ってるんだよ 」
井沢は低い声でそう言うと体制を変えて、愛莉に股がった。
井沢「 これ以上、誰にも君に触れさせたくない 」
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