第5章 第4話
愛莉は朝からスポーツジムに来ていた。
今日は久しぶりのつかの間の休日。
休日や仕事の合間をぬって、愛莉はよくこのスポーツジムで汗を流している。
「 ふぅ…走った〜… 」
愛莉は30分ランニングマシーンでランニングをし、汗を流した。
( モヤモヤするときは汗を流すかお酒を飲むのが一番 )
愛莉は井沢のことでずっと頭がいっぱいだった。
何故、自分を気にかけてくれるのか。
井沢の優しさに心が一瞬揺らぎそうになった自分を叱った。
( 体の関係持っちゃったし興味本位できっと踏み込んできてるだけ。それに… )
例え本気で心配してくれているとしても自分は誰も頼らない、そう決めたから。
愛莉は強く自分に言い聞かせて汗を拭きながらベンチに座り、水を喉に流し込んだ。
「 お前見かけによらず持久力あるんだな 」
「 !?…ごほっ…!…っ! 」
愛莉は声をかけてきた男性を見てむせかえって、水を吹き出してしまった。
山内「 汚ぇな 」
「 山内さん!何でここに!? 」
山内「 こっちが聞きたいわ
俺は前からここのジムに通ってるんだよ 」
声をかけてきたのは同じミハンメンバーの山内だった。
「 嘘でしょ… 」
驚く愛莉の隣に山内も腰かけた。
山内「 星野、この後時間あるか? 」
山内も水を飲みながら愛莉に問いかけた。
「 え? 」
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