第2章 思った通り。
「ナミ、いい人、いないの?」
「またー、あんたねぇ!」
「ふふ、うそよ、うそ」
あれから私はくるはずもないとわかりながらも
ローを着信拒否している。
「2日しか経ってないのよ?
そんなあっさりでいいの?」
「えー?ナミ、反対してなかったかしら?」
あんなに反対してたのに
ほんとに私の友達は変ね。
「そ、そうだけど!
そんなにあんたが元気ないから」
しゅん、として窓の外を見るナミ。
「…ありがとう。
でもね、なんでかしら、結構大丈夫になったのよ。
いつかこうなることはわかってたし、
それに叶うはずもないのよ」
だから、そう思えばそうだ、と思って
大丈夫だと思える。