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こたつ de ××× Second Season

第25章 こたつ片付けなきゃね


子供達の歌も終わり、閉会の言葉が告げられると、子供たちは拍手に見送られながら遊戯室を出て行った。

子供たちのいなくなった遊戯室は、どこかガランとしていて、誰かのお母さんの啜り泣きだけが響いていた。


その後、先生の指示で保育室に向かった俺達は、一人一人なまこ先生と別れの挨拶を交わす子供たちを、無心でカメラに収めた。

なまこ先生の顔は、子供たちの笑顔に反して、涙でぐちゃぐちゃになっている。

ああ、あんなに泣いたら、なまこ先生溶けちゃうよ…💦

俺はなまこ先生のことが、ちょっとだけ心配になった。


記念品を受け取り、園庭に出て来た子供たちを、保護者全員でアーチを作って出迎えた。

「おめでとう」と次々声をかけられて、子供たちは照れ臭そうにその中を潜って行く。

でも、皆とても晴れやかな顔をしている。

泣いてんのは、親と…なまこ先生だけか…(;^_^A

「パパァ!」

「おっ、和! かっこよかったぞ」

頭を撫でてやることが出来ない代わりに、俺の下手くそなウィンクを和に向かってしてやる。

「今日はお祝いだな」

「うん! 楽しみ♪」

和の笑顔が弾けた。

多分、今日一番の笑顔だ。
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