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こたつ de ××× Second Season

第2章 こたつでサミット


リビングに入ると、おでんの美味そうな匂い余計に俺の腹の虫が騒ぎ出した。

「先飯にしようぜ? 俺、もう腹ペコペコなんだわ…」

「分かった。じゃあ直ぐに用意するから、ちょっと待ってて…って、翔さんそれ何?」

潤が俺の手に抱えられたブランケットを指さす。

「ん? あぁ、これ? これニノから預かったんだけどさ…」

俺はブランケットをそっと捲って見せる。

すると途端に顔を覗かせる茶色い物体…いや、子猫。

「ね、猫…?」

潤が眉を潜める。

「うん。ニノさ、明日から地方ロケだから、世話出来ないみたいでさ…っと、オイこらっ…」

ブランケットから飛び出したソイツは、一目散にこたつに向かって走る。

やっぱり猫はこたつが好きなんだな。

「いつまで?」

「何が?」

「いつまで預かるの?」

明らかに不機嫌そうな潤の声。

「明後日だけど? あっ、名前なんだけどさ…」

「悪いけど、無理」

言いかけた俺の言葉を、潤の冷たい一言が遮った。

「なんでよ?」

「実は俺も…」

潤がこたつの布団を捲った。

そこに見えたのは…白いモコモコ…?

「まーからコイツ預かって来たから。だから、二匹もは無理」

こたつからひょっこり顔を出したソイツは、頭から長い耳を垂らした…ウサギ?
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