• テキストサイズ

こたつ de ××× Second Season

第12章 こたつで“あけおめ”


「お雑煮食べたら、初詣行くからね?」

「は、はちゅもーれ?」

和がお餅と格闘しながら顔を上げる。

「神社にね、お参りに行くんだよ? 行ったことあるでしょ?」

お餅を口の中でクチャクチャさせて、和が首を傾げた。

「まんまんちゃん?」

「そう、まんまんちゃんするんだよ」

「僕、まんまんちゃん行く。あっ、ねぇ、“おとと”も連れてっていい?」

えっΣ(⊙ω⊙)
和の気持ちは分かるけど…

「“おとと”にはお留守番して貰おうか…(;^_^A」



お雑煮とおせち料理で朝食を済ませ、俺と和は近所の神社に向かった。

普段は人気の少ない神社でも、今日ばかりはちょっとした賑わいを見せている。

「ねぇ、パパ? どうして皆お金ポイするの?」

賽銭箱を前に、和が俺のコートの袖を引っ張った。

「ああ、それはね、神様に“ありがとう”の気持ちを込めて、チャリンするんだよ」

「ふ〜ん…」

俺は用意しておいた五円玉をポケットから出した…

チャリ〜ン…

…けど、間に合わなかったみたい(;^_^A

もしかして、と思うけどさ、今入れたのって…?

「神様、僕に“おとちだま”をくれてありがとごじゃます。おれ〜に、神様に“おとちだま”あげます」

ハ、ハハハ…(;^_^A

和の“お年玉”は“お賽銭”になったようだ(^_^;)

しかも、五百円って、あんまり縁起が良くないんじゃ…(>_<)

それでも、満足気に笑って見せる和。

俺は財布から千円札を一枚抜き取り、それを賽銭箱に入れた。

手を合わせ、感謝と、小さな願い事をする。

和がこれからも元気でいられますように…

と…


おわり💚
/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp