• テキストサイズ

【黒子のバスケ】convert

第9章 関係


「葉菜さん!」

という早川くんの声で顔を上げた。

『待っててやれ』とは言われたものの、どこで待ってて良いのかがわからず、体育館の入り口にもたれかかっていた。

(どうしよう、どうしよう)

と、心の中で繰り返しながら…。

「着替えてく(る)っす‼」という彼にコクンと頷くと、タッタッタッとリズムよく走っていく。


「わざわざ来たって事はそうゆう事だろう?」と小堀の声が聞こえる。

「葉菜ちゃん、その気がないなら帰っちゃうでしょ?冷たいもん!」

可愛く私を否定してくる妹に顔をしかめるが、事実なので言い返せない。


「「認めてしまいなさい」」

同じ顔と、初恋相手に両頬を摘ままれて、顔を覗き込まれる。

揃ってクスクスと笑いだした2人は、
早川くんが走って行った方向へ歩き出した。
/ 33ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp