• テキストサイズ

生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第5章 自己紹介はマニアックなくらいがいい


ルフィがニカッと笑って頭を撫でてくれる
ふと誰かに手を取られて視線を落とすと、もう影はなくニッコリ笑ったコラソン先生

「気を遣わせたみてェだな、すまない」
「私こそ、色々と聞いてしまってすみませんでした」
「いや、いいんだ。話の続きはまた今度な、セナちゃんの夢の話も詳しく聞かせてくれ」
「はい、もちろんです」

私の手を取ってしゃがんでいるコラソン先生が、まるで王子様みたい
女の子はこういうのに弱い、私も含め

「コラさんでもいい加減離せ」

コラソン先生に握られていた手を、もう何度目かの見慣れた大きな手が攫っていく

「セナは俺の女だ」
「ちょっ、相手先生だから!」
「俺はセナちゃんなら大歓迎なんだが」
「挑発しないでください!!ローも本気にしない!」

ニヤニヤしてるコラソン先生とは対照的に、ローはムスッとしちゃって…可愛いなんて思ってないない
さて完全に拗ねちゃってる彼をどうしたものか…

「彼氏…」
「え?」
「居たことなかったのか」
「残念ながら居なかったわ」
「なにが残念なんだ」

てっきりからかわれるんだと思っていたら、予想外の返答をされたために言葉に詰まる

「つまり俺が初めての彼氏ってわけだな」
「!なっ」

そうだけど、そうだけどっ…!あえて口にする必要性は何?!
さっきまでムスッとしてたくせに、嬉しそうにニヤニヤしちゃってるし
ニヤニヤしてるのにカッコいいとか…ほんと反則だと思う

「そうよ、ローが初めての彼氏なんだから」
「ん?」
「私のファーストキスを奪ったのもローなのっ、告白されたのも、甘い言葉を囁かれたのも全部全部ローが初めて!」
「おい、落ち着け…「だからっ」

少しジャンプしてローの首に腕を回すと顔を引き寄せる
突然のことに、されるがままになってくれて好都合
抵抗されたら力じゃ敵わないもん

鼻と鼻がぶつかりそうなくらい距離を詰めたら、呆然としている唇に触れるだけのキス
それから耳元に唇を寄せてローにしか聞こえないように、私のことを教えてあげる



「エッチなこともハジメテ、なの」
「ッ!!」
「その時は優しくシてね?ロー」




あなたしか知らない私をご紹介
マニアックってほどではないけれど、二人の秘め事にはちょうどいい…―?

/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp