第4章 新しい一歩を
「熱大丈夫?仕事があってすぐにお迎え出来なくてごめんねー」
お母さんの運転する車のなか、ぼーっとしながら揺られている。
「大丈夫だよ、ずっと寝てたから」
そう言う私にしっかり治さなきゃね、と微笑みかけるお母さんに、ふと聞いてみた。
「ママってさー、どうやってパパと知り合ったの?」
「えっ?んー、彼氏が居るときに出会った気がするなぁ」
「んっ!?そうなの!?意外...」
確かに、私のお母さんは自慢じゃないけど美人で、モテただろうな、とは思っていたけど...プレイボーイならぬプレイガールだったの...!?
「それで、彼氏持ちのママにアタックしてきたり..まあ最終的には駆け落ちみたいなことをしたのかなぁ??うんしたかも」
「じょ、情熱的な恋愛をしたんだね...」
ママは二人のうちパパを選んだんだ..
「ふふ、凪ちゃんもとうとう彼氏が出来ちゃった??ママ嬉しいけど複雑ー」
「なっ!違うってば!!」
それに比べ私は..茜との関係を曖昧にして、あわよくばそのまま無かったことにしたいって心の隅で思ってる。
「ほら、着いたわよー、荷物自分で持てる?ママ持っていこうか?」
「いや、これくらい持てるよ、ありがとママ」
いいのよ、と玄関のドアをあけ、私を通してくれた。
そして自室に戻り、ベッドにダイブした。
「もう全部曖昧にしたいなぁ..」
と思いながらそのまま眠りについた。