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【おそ松さん】口ずさむのは【男主】

第18章 クリスマスを君と ※


side.カラ松

12月25日
街に出れば浮き足立っている人々
かくいう自分もその一人だった

カ「こっち、だよな」

商店街のはずれ
人波も薄れ、閑散としだす

先日から時間と場所を指定され、来てほしいと連絡があった

カ「ここか」

洋食屋、かな
取りあえず中入るか

カ「お邪魔します」

「いらっしゃい、早かったな」

何やら皿を運びながら言う
ギャルソンエプロンカッコいいな

「こっち座ってて」

言われた通りにテーブルにつく
目の前に様々な料理が並んでいた
サンドイッチにオードブル、そしてグリーンサラダ

あ、唐揚げ・・・腹が鳴りそうだ
口の中に涎が溢れ、ゴクリと飲み込む

「悪い、待たせた」

カ「大丈夫だ」

小さなテーブルに向かい合って座る

カ「た、食べていいのか?」

クスリと笑われる

「どうぞ」

カ「いただきます」

まずは唐揚げ!
サクッとした衣にジューシーな鶏肉

カ「おいひぃ」

「そ、よかった。唐揚げ好きなのか?」

カ「あぁ、大好きだ!」

「鶏を丸っと焼くのめんどかったから唐揚げにしたけど、正解だったな」

そう言えばお店なのに誰もいないな

カ「ここ、借りたのか?」

「あぁ、皆駅前とかに出ちゃうからな。店長が早めに店閉めるって言うから借りた」

そこまでしてくれたのか、嬉しいな

「せっかくだからな。こんなことすんの初めてだし、何喜ぶか分かんなかったけど」

カ「美味しいし、嬉しいぞ」

そのまま他愛ない会話をしながら食事を楽しむ
いつの間にか皿はほとんど空になっていた

「ごちそうさん」

カ「ごちそうさまでした」

お腹いっぱい、満足だ
って料理うまいんだな
俺も練習しておいた方がいいかな


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