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【おそ松さん】口ずさむのは【男主】

第12章 二人の時間


side.カラ松

カ「ん・・・」

いつもと違う感覚に意識が覚醒していく
頭に違和感があり、確認すると・・・腕
腕枕?!

カ「腕枕されるとは・・・こ、恋人っぽいな」

少し頭をずらすとの顔があった
目を閉じ、薄く開いた唇から規則正しい寝息が聞こえる
普段大人びて見える彼が、年相応かそれよりあどけなく見えた

「・・・んん」

ジッとみていると微かに片目だけ開かれる

カ「すまん、起こしたか?」

「もう、ちょい」

そのまま寝息が再開される
どうしようか
目が覚めてしまったな

起きて朝ご飯でも準備するか
ベッドを抜け出しキッチンを確認する

カ「今からご飯炊くのもなぁ」

パンがあるし焼くか
ベーコンに卵焼いて・・・軽くサラダも出来そうだ
一人暮らしの割に食材が充実している

もうすぐ出来上がるという頃

「ふわぁ・・・なにしてんの」

カ「勝手にすまん。朝食べれるようにと思ってな」

いい具合に焼けたベーコンエッグを皿に移す

「嫁みてぇ・・・顔洗ってくる」

それだけ言うとペタペタと歩いて行ってしまった
よめ、って・・・嫁?!
な、なんてこと言うんだぁ
今日は起きてから驚いてばかりだな

「これ、向こう持ってっていいのか」

戻ってきて皿を手に取る

カ「あ、あぁ」

ってこっちが恥ずかしくなるようなこと平気で言うよなぁ
なのに飄々としてて、なんか悔しい


朝食の準備も整い、二人で座る

カ「いただきます」

「いただきます」

各々口をつけていく

「ん、うまい」

カ「色々勝手に使ったが大丈夫か?」

「別に構わないけど。こういうのいいな」

カシッとトーストを齧りながら言う

「家に誰かいて同じ時間を過ごすって。カラ松だからいいんだろうけど」

まただ
無自覚と言うか、こそ天然じゃないか

カ「俺を嫁にもらってくれるのか?・・・なんてn」

「そのつもりだけど」

カ「・・・えっ」

「言ったろ、その内カラ松をもらうからって。別に気持ちとか体だけって意味じゃないから」

・・・無理だ、勝てない
惚れた弱みだろうか
それでも嬉しくて幸せで

彼との未来を思い描かずにはいられなかった



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