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【おそ松さん】口ずさむのは【男主】

第26章 背中


「ありがと」

耳元で囁くように告げられる

「初めてそんな風に言われたけど・・・嬉しい。生きてていいんだって思える」

微かに声が震えている気がする

カ「泣いてるのか・・・?」

「まだ泣いてない。けど、嬉しくて泣きそ・・・こんなんも初めてだわ」

そう言って体を離す
そのまま優しく唇を合わせる
触れるだけですぐ離れてしまった

「こうやって俺のこと全部包んでくれるの、カラ松だけだから。多分俺、カラ松いないと生きてけない」

額をくっつけて、優しい声音で語られる
こんな風に彼が本心を口にしてくれるのが、たまらなく嬉しい

俺からも触れるだけの口付けを贈る
顔を離して、彼を見つめ

カ「」

「ん?」

カ「多分が余計だ」

ポカンとする
すぐにムッと眉根を寄せる

「そこは『俺もがいないと生きていけない』とか可愛く言うとこでしょ」

カ「俺は多分じゃないからな。そこは訂正してもらわないと」

先ほどまでの甘い空気はどこへやら

「ったく、ムードねぇの」

悪態を吐きながらも微笑んでいる
肩に手をかけられたと思ったら、押し倒された

「俺の傍で笑っててよ・・・ずっと」

カ「あぁ・・んぅ、ふ、はぁ」

傍にいてという言葉に肯定を返せば、キスの雨が降り注ぐ
やがてそれは深くなっていき、さらには愛撫が開始される

カ「ぁ、ん、・・待っ」

「ヤダ、もっかい抱かせて」

駄々をこねる子どものようだな・・・仕方ない
まぁ、こうして感情を表に出すのはが変わった証拠だ

そう思い、彼の背中に手を這わせる
彼の生きてきた証をなぞる様に

そうしての熱情を受け止め、これから与えられるであろう快感に身を委ねた


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