第8章 エニエス・ロビー
「さーて、どこに行こっかな?」
最近暖かいところに行ってたからな〜
「冬島にでも行く?」
「貴方が望むなら」
「よし!じゃあ冬島にレッツ…「スカーレット大将!」うえ?何??今せっかく気持ちよく冬島に行こうとしてたのに…」
1人の海兵が何やら慌てていた
「それどころじゃないですよ、今本部から連絡があって“悪魔の子”ニコ・ロビンを拘束し現在連行中。至急エニエス・ロビーに急行せよとの事です」
あれま、クザンが言ってた子じゃないの?
ルビー君だっけ?
とりあえず、彼は守れなかったんだね。
「はぁ…せっかくの冬島が」
けどここで切り替えなきゃ部下にしめしがつかないか…
「これより、本艦はエニエス・ロビーに進路変更する!」
「「「はっ!」」」
うーん、よく働いてくれる部下達だよ。
まったく。
「あ、スザク〜。暇だからパイナップルゼリー頂戴〜」
「貴方は指示をするなり、仕事をしてください!!」
「えー、めんど」
その後、スザクにしばかれました…
エニエス・ロビーへ到着するのにあと3時間ぐらいになったところ、一隻の海賊船にあった。
「大将スカーレットだ!野郎共!ここは逃げるぞ!!」
「逃がさないよ。“影の鎌”(シャドウ・スィクル)」
影によってできた鎌を持って海賊船へ飛び移る。
「ひっ!!」
「さて、この船にある荷物を全部私達に渡して逃げるか、渡さずここで消されるか、どっちがいい?」
船長らしき男に尋ねる。
「う、うわぁぁぁあ!!」
何を思ったのか私の質問には答えず斬りかかってきた。
「やれやれ…」
スバッ!
私は鎌で男の影を斬った。
影と本体は常に一緒。
影が斬られれば本体も斬られる。
「がはっ!」
男は血を吐いて倒れた。
「あーあ、君たちはどうするの?」
船長が斬られたのを近くで見ていた船員たちは荷物を差し出してきた。
「まったく、どこの海軍が海賊から荷物を奪うんですか?」
スザクにチクチクと嫌味を言われております。
「くれたのはあの海賊たちだよ?」
「ええ。貴方が強制的にそうさせたんでしょう?」