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365日家族

第4章 秘密の代償


なのかside

スエット上下のくせに…

髪の毛寝癖だらけのくせに…

靴下左右違うくせに…


なんでそんなに

色気を撒き散らすんだ(涙)!!!


唇が首すじに触れる度に

びくびくしてしまう私の顔を

たつ兄が上目遣いに見つめてくる…


その顔が…

触れる手が…唇が…

妙に色っぽくて妖艶で


抵抗したいのに

力が抜けて動けないし………(涙)


そんな

ただでさえいっぱいいっぱいの状態なのに


たつ兄の指がシャツのボタンの二つ目に触れ

器用にボタンを外す…


やっぱり…

慣れてらっしゃるよなぁ………


なんて少し悲しくなって

目を閉じても


開いた胸元にたつ兄の指が触れて

すぐに甘い感覚に頭がしびれて


何も考えられなくなる……


でも………


もういいや……(笑)

もう何も考えたくない…


なんてたつ兄の背中に
腕を回そうとした瞬間



「はぁ…………」


なんてでっかいため息と一緒に

たつ兄は私の隣に

ごろんと体を転がした……
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