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365日家族

第3章 たつ兄の秘密


すばるside

"俺やん(笑)?"

そう言って笑って終わるはずやったのに…


電話の向こうから聞こえてくる

大倉の声は


今まで聞いたことないぐらい

必死な声で…


話す内容は……


"デート"とか"キス"とか

ありえへん内容で…


何なんこれ……(笑)?


まったく意味が分からへん……


でもそんな

まったく意味が分からん状況の中で

一つだけ分かったこと…



なのかの涙の理由はこいつや……


「どういうことやねん大倉…?

ちゃんと説明せぇ!!」


そう電話越しに叫んだ俺に大倉は


「何で…すばるくん……?

これなのかの……?」


なんて焦った声を出す……


「これが誰のスマホかとかは

今どーでもええ…

今なのかが泣いてるんは…

お前のせいなんやな…?

お前が彼女がおるくせに

なのかに手出したせい…なんやな?」



「………」



「図星過ぎて……

何も言われへんてことか(笑)?

お前は男として最低やな…………?」



何も知らんとなのかを傷付けた自分にも


いいわけ一つ言わへん大倉にも


今も一人泣いてるであろうなのかにも



なんだかすべてに無性に腹がたって


俺はそう叫んで電話を切り

こたつを思い切り殴り付けた………
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