第1章 365日家族

なのかside

「はぁ…こりゃダメだな(笑)」


何度声をかけても

"ふにゃふにゃ"言いながら

まったく起きる気配のないお兄ちゃんに


ため息を吐きながら

一階のリビングに降りて


「ダメだよ…(笑)今日は全然起きない…」


そう言って

我が物顔で我が家のこたつを占領する


すばちゃんと信ちゃんを押し退けるように

こたつの中に体を押し込むと…



「うわっ…お前足冷た(汗)！

まじで触るなって！？」


そう言って

私の冷えきった足から

孟スピードで逃げ出す(笑)



そんなすばちゃんに



「二人が突然家にくるから

この寒いのにわざわざお兄ちゃんを

起こしに行ったんだよ？

責任持って暖めてよね(笑)」



なんて文句をいいながら

すばちゃんの暖かい足に足をくっつけて

遊んでると…


不意に頭の上に手が置かれて


「悪いなぁ…

すばるがどうしても行くって聞かへんから

いつも突然やねんなぁ…こいつは…(笑)」



そう言って信ちゃんは

私の頭をわしゃわしゃと優しくかき回した…