With Live Planet _この星で生きる_
第14章 誰が守れるか
「やばいんじゃないか⁉︎…これ」
隣にいた人がそう言って涙を流していた。
星が侵略されると、死んだほうがマシの生活を送らなければなくなる必要がある。
私を助けてくれたみんなの涙なんか見たくない…
誰かがあいつらを助けなきゃ、誰が戦える…?誰が、誰が、誰が……。
「なぁ、花凛…助けてくれよぉぉ!」
私の服を掴んで1人がそう言うと、みんなが一斉に私の方を向いた。
絶望の目にある、わずかな光が見える。
私が彼らを助けなきゃ、この村、星を。
「心配しないで。私の命に代えて助けるから。その代わりにスゥにこの言葉を伝えて。…………………………。よろしくね」
村人にそう言い残し、私は家へと戻る。
すぐに二階へと行き、私はバックの1番下に入っていたものを取り出した。
二度と使わない思ってたけど…
私の愛銃達はひっそりとかばんに隠れていたが、問題なく使えそうだ。
服装も動きやすい軽装にして私は一階へと降りる。
すると、玄関につながる廊下でスゥと鉢合わせになった。
「どうしたの?服も着替えてるし…」
今はスゥの顔を見たくなかった、決心したはずなのに気持ちが大きく揺らぐ。
「さ、さっき途中で転んだの。もう一回テレビのところ行ってくるね」
分かった、と言ったスゥは居間にへと戻って行った。
その後ろ姿をしっかり目に焼き付ける。
また、生きて帰ってこれるかな。
なんとか彼らと共に…という気持ちは飲み込んだ。
家を出た私は「ごめんね」と謝った後、バァバの家へと向かった。