With Live Planet _この星で生きる_
第9章 戦闘士補佐の問題
私が訓練を始めてから幾日か立つ。
あの日話した【第一級戦闘士補佐】については着々と話が進み、まずは2人だけを採用することになった。
そこで選ばれたのは私が資料を見たとき目に留めた双子の女の子だった。
「へ〜、女の子か!しかも私よりも1つ年下だ!」
私は見終わった資料をガブリエルさんに渡して、弾を放つ。
今日もど真ん中で調子はいい様だ。
「でもこの2人を試験するときにいじめるのはアテラスの仕事だよ?
大丈夫なの?そんな好意を持ってて」
そう、そうなのだ。
戦力を見るために傷めつけてくれとラーファさんに言われたのだ。
私はわざとらしくため息をつく。
思えばウリさんと初めて戦った時にもウリさんにそういう指令が出ていたのかも。
「なんなら….怒らせてあげようか?」
そう言いながら私にガブリエルさんは銃口を向けてきた。
そんなガブリエルさんに私は迷わず歩み寄り、銃口を包む様に手で握る。
「無理です、私はガブリエルさんに敵意を向けれませんから」
私はそのまま銃口を下に下げさせ、微笑むとガブリエルさんも微笑んだ。
「それもそうだね、まぁ頑張りなよ」
そう言ってガブリエルさんは武器の交換に行ってしまった。
しっかし、本当にどうしたらいいんだろう。
なんで私は悩みながら訓練に打ち込む。
試験の日まではあとーー3日だ。