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With Live Planet _この星で生きる_

第3章 アースベインという星は


知らない人のも、大統領のも。


私の家族のも、親友のも。


せめてお墓だけは作ってあげたかった。でも、そんな余裕がなかった。


「…ごめんなさい。お母さん、お父さん」ボソッ



私のことを生かしてくれた家族も、
かばってくれた友達ももうすぐ宇宙のチリとなる。


「あと…30秒だ」


刻一刻と破滅の時間が近づくにつれ、
私はなんだか悲しくなってきた。


きっと家族や友達を思い出したから。
あそこには思い出がたくさん詰まっている。



「あと10秒…9…8…7…6…5…4…3」


この頃には私の視界にも隕石となるであろう星が確認できた。



2


ばいばい、私の親友。


「目を閉じてろ、光で失明するぞ」



1


さようなら、私の家族。

焼き付けなければ、この地球を。



0



ありがとう、地球。






「…これが地球の最後なの…?」



聞こえると思った爆音が、感じると思った衝撃が感じられない。


薄目で目を開けるとサイレントで目の前の地球と星が激しい光と炎を出しながら燃えている。


1秒開けてるのが限度だったが、確かに地球は滅亡した。


私以外の人類もその歴史も全て滅亡した。


2度と栄えることも語られることもない「地球と人間」



「さて、そろそろアースベインに戻るか。しかと見届けだぞ。地球の最後をな」


目を閉じたまま、窓に顔をつけていたがなんとなく地球から離れ、【アースベイン】と呼ばれた星に向かうのを感じられた。




Good-by earth.

and

Hello Areth Bain.


(さようなら、地球

そして

こんにちは、アースベイン)
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