第3章 リヒト 〜メロンの味〜
【ロウレスの下位吸血鬼設定】
視点
「……(モグモグ」
私の前で美味しそうにメロンを頬張っているリヒトくん。
小動物みたいで可愛い、メロン美味しそうだなぁ…。
『リヒたーん?』
「……(モグモグ」
『…リヒたーん?』
「……(モグモグ」
『リヒトくーん!?』
「…あ?なんだ悪魔」
『悪魔って…。まあ、悪魔ですけども…。
ちゃんと名前という物があるからさ…名前で呼んでよ、リヒトくん。』
「……。」
『うん、それでいい』
「なんだその上から目線、イラつく」
『ご、ごめん…。ねえ、メロン頂戴?』
「…メロンを…頂戴…?」
『うん、リヒトくんすごい美味しそうに食べてるから…。』
「…そうか。でも、あげない」
なん、だと…!?
『ええっ!?リヒトくんのケチーっ!』
「…ケチでもいい」
くっそ、この電波自称天使め…っ!
「…おい…。今何を考えた?」