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蜜月の熱に酔わされて。(ハイキュー R-18)

第6章 ブラック注意報。(影山飛雄)


「上に乗れよ」
「え…でも、」
「立ってんの…キツいんだろ、それにお前ここで寝そべんの嫌がるじゃねーか」

以前ゴキブリが出た日を境に私は部室の床に座ることも躊躇っていた。
影山くんはきっとその事を言っているんだと思う。

「だったらこれでいーだろ」
「…ひゃあっ!」

床に寝そべった影山くんに腕を引っ張られ、彼に跨がる形をとらされる。
そしてそのまま腰を押さえられて挿入されてしまう。

「あぁっ…!これ…っダメェ…!あ、んっ…!」

より深く奥へと入ってきてしまうこの体勢。
私は無意識に逃げようと腰を浮かせた。

「だからっ…!逃げんなって…言ってんだろ!」

我慢の限界と言わんばかりの激しい動きにあっという間に私の体は力が入らなくなってしまった。

「いい加減…っこっち、集中しろよ…!」

腰を上下させながら影山くんはそう言うけれど、私は。


「影、山くんしか…私、見てな…ぁあん!はぁ…っ!」
「!!」
「やっ…!そん、な…急に…!あぁぁっ!」

スピードを速められた腰について行くのに必死だった。
髪は振り乱れ、生理的な涙も飛び散った。

「く…っ!イく…!…っ!」
「私、も…!あぁぁぁ…!」

咄嗟に体を起こした影山くんが私をキツく抱き締める。
私もそれに応えるように彼の背中に腕を回した。


「、お前…っ、いきなり、あんな!」
「…あんなって?」
「だから、お、俺しか見てねぇみたいな事、言ったろ…!あんなん言われたらもたねーだろうが!」
「…だって!か、影山くんだっていつもよりおっき…!!…ってもう、何言わすの!」


情事の後の会話は通常運転。

この後無事に部室の鍵も返して漸くの下校。



「でも、部室もたまには悪くねぇな」
「!?!?」


その帰り道、影山くんがそう呟いたのは、聞かなかった事にしようと私は心に決めたのだった。






END

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