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【TOZB】Tales of Zersetia

第8章 第6章 少しずつ狂う時間



「やはりそうか・・・・・・こいつは意思を封じられているんだ。本来聖隷は人間と同じ心を持つ存在だ。だが、対魔師共は強制的に聖隷の意思を封じ込めている。道具として使うためにな。」
(酷い話だよね。)
モードレットはゲームをやっている時からそう感じていた。
(本来の聖隷たちは人間と同じ、態度が悪いやつも、好意的なやつもいるのにね。)
「ずっとこのままなの?」
「わからん。対魔師の配下から脱した聖隷は初めて見た。」
「そのうち自我が戻るよ。」
「そのうちってどれくらいだ?」
モードレットがそう答えると、ロクロウからそう問いかけられた。

「すぐ。ではないけど、少しずつね。」
ベルベッドはまだ怪しんでいるが、モードレットは曖昧な笑みを浮かべるだけだ。

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