第17章 実験ごっこ チョロ松
主人公視点
わたしとチョロ松くんは、二人で初めてラブホに来ている。
「僕、この間の件ですごく反省して学んだんだ」
シャワーを浴び終わり、お互いお酒を飲んでくつろいでいた時にチョロ松くんは語り出した。
「学んだって、何を?」
「これからもずっと、交際を続ける二人の将来の事を考えると、もっとよくお互いを知った方がいいんじゃないかと思って」
瞳をキラキラさせながら話すチョロ松くん。
「うん!ケンカはなるべくしたくないから、気になることがあったらガマンしないで言ってね?話し合わないと分かり合えないこともあるし」
「ありがとう!じゃあ早速だけど…主ちゃん。今夜はちょっと、いつもと違うセックスをしてみたいんだ…」
チョロ松くんは、缶ビールをトンとテーブルに置いて、わたしを真っ直ぐ見つめてきた。
頬がほんのり赤らんでいる。
「いつもと違うって?ちょっと怖いかも」
「だ、だだ大丈夫!!嫌になったらすぐ辞めるからっ!僕、もっと主ちゃんのこと知りたいんだ!だから、お願い!今夜は僕に付き合ってくれない?」
しぶしぶ頷くとチョロ松くんの顔がパァっと明るくなった。
立ち上がり、わたしの手を引くとそのままベッドへと導いていく。
「よし、早速脱ごうか」
キラリと白い歯を見せて微笑むチョロ松くん。
チョロ松くんてお酒を飲むとちょっと人格変わるかも、なんて思いながら、わたしは言われるがまま彼に従った。
・・・