隣の席の重岡くんには秘密がありました。Daiki.S
第2章 2。
1日は案外早く終わり、もうHR。
『桜弥ー!一緒に帰ろー』
「ごめんな!今日、親迎えに来てんねん!用事あって…」
『…分かったよぉ』
「じゃあね!」
『おん!』
「俺と一緒に帰らん?」
『おぉー、ビックリした!ってか!重岡くん!!』
「一緒に帰らん?」
『そんな、顔で言われても…/// 断れないやん!』
『家、どこら辺?』
「西公園の近く!」
『…近いな』
「神ちゃんも一緒やけどええ?」
『え?神ちゃん!?』
「え?嫌やった?」
『いやいや!幼馴染みやったから…驚いただけ…//』
「じゃあ、帰ろ!」
そう言わんばかりに私の手を取り、歩き出した。
私は思ったことをすぐ言ってしまう人やから、こればかりは…
ドキドキしてても抑えきれんかった…
『重岡くんって好きな人とかおるん?』
「…おるで!気になる?」
『…いや!あの、ファンクラブとかあるっ聞いたから自分は好きな人おらんのかなー?思うて…』
「じゃあ、逆に希ちゃんはおるん?」
『えっ!あ、私はおらんよ!//』
「ふーん。」
機嫌損ねた?嘘でしょ…って思いながらも、
救世主!神ちゃんの登場♡♡
『神ちゃん♡♡』
「…チッ」
『え?重岡くん、今舌打ちした?』
「え?いや!気のせいやない?」
『希、シゲと仲良くなったん?』
『席が隣やねん!今日、桜弥用事あって一緒に帰れなかったから、重岡くんと一緒に帰ってんの!』
「良かったな!シゲ!」
「桜弥ちゃんとかいう人の代用扱いやけどな」
『まぁ、まぁ。ええやんけ…』
「帰ろか」
『うん』
さっき繋がれてた手は、重岡くんから神ちゃんに代わっていた。
そして、楽しく会話をしているうちに家に着いた。
『じゃあね!神ちゃん、重岡くん!』
「あぁー!明日、8時な!」
『うん!』
「シゲも来るって!」
『ほんま?やったぁー!』
「えっ?あ、ほんまやで!よろしくな」
『おん!じゃあね!』