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私の敵はヒーロー

第11章 演習試験


帰り道。少し暗くなってくる道に、私たちは足を踏み入れた。

「じゃあ、私たちこっちだから!! じゃあね!! ありがとう!!」

ブンブンと手を振る三奈ちゃんに、爆豪が中指を立てる。

「ちゃんと復習しとけよ!! ピンク女!!!!!!」

その言葉に私は思わず吹き出してしまう。切島ともバイバイすると、辺りは少し静かになる。

「じゃあ、私達も帰りますか!!」

私の言葉に舌打ちをすると、前をずんずん歩く爆豪。私は苦笑し、その後ろを歩いた。しばらく、何を話しかけても沈黙が続いたが、ふと爆豪が口を開いた。

「……てめぇ、また捕まったんだってな」

「ん? あぁ!! ヒーロー殺し? そうなんだよ。もうね、初っ端から目を付けられちゃって。私って狙われやすいんかね? でも、エンデヴァーさんが助けてくれたから怪我もないし、全然平気………」

ボンッと爆豪の手が爆発し、私は口を閉じる。

「USJの時と言い、今回のことと言い…てめぇ…ヒーロー目指してんなら、ぼーっと捕まってんじゃねぇよ!!!!!!」

爆豪が声を荒らげ、そう私に怒鳴った。
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