• テキストサイズ

松の間

第11章 君の隣は*カラ松


side.カラ松

俺にはとてもプリティーなリトリキャットがいる
そう、可愛すぎて俺にはもったいないくらいのな

そして可愛すぎるが故に、我が家に来ると言うことがどういうことかは、言わずもがな

ト「ね、ね、一之瀬ちゃん。ここのパンケーキ美味しいんだって!一緒に行かない?」

お「なーなー、一之瀬ちゃん。俺とホテr」

チ「くぉら長男!!あ、よかったら僕とライブ行かない?チケット2枚取れそうなんだ」

一「新しいネコカフェ…行こ」

十「一之瀬ちゃん、やきう!僕とやきうしよっ!」

はぁ
おそ松とトド松を筆頭に次から次へと矢継ぎ早に一之瀬に詰め寄る
その中心にいる当人は、適当に相づちを打ちながら困惑している

カ「一之瀬」

「なに?」

これ以上困らせる訳にもいかないし、何より俺の彼女だ
いくらブラザーと言えど、目の前で繰り広げられるデートの誘いを見たくはない

ト「もー、カラ松兄さんは黙っててよ」

お「そーだぞ!俺の童貞卒業がかかっtヘブッ」

こいつ何言ってやがるんだ
頭に一発かましてやった
ホントに油断も隙もないな

カ「行くぞ」

一之瀬の腕を引き、居間を出ようと戸を開けた

ト「ちょ、カラ松兄さん」

トド松に呼び止められる
が、腹の虫が治まらない俺はその声すら煩わしくてトド松を睨んだ

ト「ひっ」

トド松が怯えた声を出した
そのまま兄弟を一瞥して無言で部屋を出る
外へ出るのも面倒だったから一之瀬を連れて2階へ上がる

ト「ちょっとー、カラ松兄さん怒ってたよ」

お「えー、大丈夫だろ。ってかお前らのせいだろ?」

一「や、おそ松兄さんが一番えげつない」

チ「うん、あれが決定打でしょ」

十「寝取りっすかー?」

チ「ちょ、ダメ、そんなこと言っちゃ!」

最早聞こえてはいない兄弟の会話
どこまでもどうしようもない
カラ松にとっては聞こえなくてよかっただろう

/ 72ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp