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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第17章 永久に酔いしれし薔薇の香りに by Namako


海の見える小高い丘に建つ古びた洋館。

彼は開け放った窓から吹き抜ける海風に優雅にロッキングチェアーを揺らし、その手は慣れた仕草でワインの時を進めている。

長い睫毛に縁取られた瞳を閉じると、グラスを筋の通った鼻先に近づけ、ワインの芳醇な香りに満足気に顔を綻ばせた。

「いるんだろ?入っておいで?」

緑が生い茂る庭先に視線を向け、クスリと笑う。

「注文の品、お届けに上がりました」

庭へと続くテラスからひょっこり顔を出した青年のその手には、数十本はあるだろうか、薔薇の花が抱えられていた。

青年は慣れた足取りでリビングに入ると、部屋の隅々に置かれた花瓶に、次々と薔薇を活けて行く。

「今日の、綺麗でしょ?」

青年がキラキラと輝く笑顔を向けるのに、彼も柔らかい微笑みで応える。

「いい香りだ…」

空になったグラスにワインを注ぎ、軽くグラスを揺すり口に含む。
口の中でワインを転がしてやると、広がる豊かな香りが鼻を抜けた。

「シャルル・ド・ゴールって言うんですよ?」

青年が照れ臭そうな笑顔を見せ、次々活けて行くのを、彼はロッキングチェアを優雅に揺らしながら見つめる。

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