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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第8章 ♡Story55♡ 思い出話


歩き続けるも、人の波が増えるばかりで中々スムーズに歩けることのできない二人。



背もまだ低いゆえ、視界が遮られていた。



「っ……ファンタジーランド、まだかなぁ……」



さすがの百合も不安になったのか涙ぐんでいた。



しばらく歩き続けていると……







「っ百合ー!……和真くーん!
どこだー!?」



「っお父さんの声だ!」



「っあっちだよ!」



親しい人の声を聞いて一気に不安が取れた二人。



二人は声がするほうへ思わず走り出した。



「っ百合ー!……どこd.「っお父さーん!!」っ百合!?」



「っ和真くんも一緒じゃない!」



「っお母さん……!」



百合は思わず有希子の元へ飛びつく。



「っ百合!貴女達どこに行ってたのよ!?
みんなして心配していたのよ!?」



「うぅ……ごめんなさぁぁい!」



泣き崩れる百合。



「お前達が無事で良かったよ……でも、どこまで行っていたんだ?」



「っオーロラ姫を追いかけてたの……百合ちゃん追いつこうとして必死だったから、
そのあと道がわからなくなって……」



「貴女どんだけオーロラ姫に会いたかったのよ……」



「っだってぇ……(泣)」



「っもぉ……本当に心配したのよ?」



「ごめんなさぁぁぁい!(泣)」



それから百合はしばらく泣き続けた。



無事裕太達の元にも戻ったが……








「っバカ百合!どんだけ心配したって思ってんだよ!!」



「うぇぇん……ごめんなさぁぁいっ!(泣)」



「ってか百合、その顔なんだよ……真っ黒じゃん!」



「はえ?(涙)」



「あ、百合ちゃん……サイン、消えかかってる……」



「へぇ?(涙)」



どうやら涙のせいでサインが消えかかっているようだ。



「あぁぁ!!オーロラ姫と王子様のサインー……
消えちゃうっ!!(涙)」



「百合、
わざわざサインもらi.「わぁぁぁぁぁん!!(泣)」そんな泣くほど!?」



「せっかくサイン、貰ったのにぃぃぃ!(泣)」



そのあと百合はホテルに着くまで泣き止むことはなかったのだった。


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