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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第6章 ♡Story53♡ ふたりの距離


百合が急いで校門前に走っていくと腕時計を見る涼介の姿があった。



「涼介さーん!!」



「あ、百合ちゃん!予定より10分遅刻だよ?
百合ちゃんが、珍しくない?」



「っすいません(苦笑)」



「……まぁ、時間にはまだゆとりあるけど……
今日は映画の撮影が入ってるから車に乗って。」



「はい……。」
(今日の私、なんかおかしいなぁ……)



百合は急いで車に乗り込んだ。





「今日も、紫鶴大学で撮影ですよね?」



「うん、そうだよ。……あとさ、百合ちゃん。」



「はい?」



「……ネットニュース、見た?」



「っ……!
えっと、九条君とのですよね……?」



「うん、まぁこうなることは……想像してたけどね。」



「っすいません……」



「いやいいんだ。
でも変装なしでほぼバレバレだっていうのがあれだけどね(苦笑)」



「プロ意識少なくて、申し訳ないです……」



「状況があれだったから……特に責めることは言わないよ。
でも今後は、気をつけるんだよ?」



「はい……」



「百合ちゃん、来た時から表情がやつれてる感じがするけど……
なにか悩み事でもある?」



「っないですよ!
私、やつれてます?(苦笑)」



「なんかね(苦笑)
ちょっと具合悪そうに見えたから……」



「っ私は元気ですから!ご心配なく!」



「……。」



涼介は少し不安に思いながらも車を走らせるのだった。









涼介side


今日は映画の撮影、それでいつものごとく百合ちゃんをお迎え。



でも彼女にしては珍しく遅れてきた。それに表情も、



やつれてるような感じがした……。



ついこないだのネットニュースのことでも気になっているのだろうか……



それとも、あの九条くんのことで何かもめているのか……



今の俺には、わからなかった……。
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