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【100プリ】瞳に映して

第7章 おまけ①~賭け~


「ねぇねぇアランはどっちだと思う?」

「てゆうか、あんた暇なの?」

作戦会議と称された日から数日、
二人はこんな会話をしていた。

「俺はね、たぶんなると思うんだよね。
アヤセちゃんが上に。
アランはどう思う?」

「だいたい賭けたところで
確認のしようがないだろ。」

「そんなの
アヤセちゃんに聞けばいいんだよ。」

「は?」

「だって素直なアヤセちゃんだから、
反応ですぐわかるでしょ。」

ニコニコしながら話すレオに
絶句するアラン。

「ある意味あんたのこと尊敬するよ…。」

脱力気味にアランが話したとき…

「あっ!ルイ!」

近くを歩いていたルイを見つけ、
レオが呼び止める。

「何?」

「実はねこの前…」


一通りを話し、レオがルイに聞く。


「で、ルイはどっちだと思う?」

「……」

軽蔑の眼差しでルイはレオを見る。

そんな眼差しを
まったく気にしない様子のレオ。

「…なるほどね。」

ぽつりと呟かれた言葉に
二人はきょとんとする。

そのままルイはその場を去ろうとする。

しかし…

歩を止めて少しだけ振り返ると…

「もうそんなことしてると思うよ。
誰の恋人だと思ってるんだよ。」

そしてルイはスタスタと
その場を後にした。

「……さすが
シドと付き合い長いだけあるな…。」

呆然とする二人であった。

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