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【R18】狼彼氏(仮)

第19章 能ある鷹は爪を隠す


「安心しろ、手は出さねェから。

最もお前が、烈の前で犯されてェなら話は別だがな」


「結構です!」


「.....完敗だよ、星夜」


「へ?」


烈さんが口を開いた。


「僕じゃお前に敵わない。

だから譲ってあげる。

身を引くよ。

でも泣かすようなことがあったら、その時は全力で奪うからね」


「やれるもんならやってみろ。

俺は絶対ェ泣かさねーし、手放さねェ」


「ふっ...そう。

じゃあ僕はこの書類を届けて来るよ。

それともう帰るから、2人も遅くならない内に帰ると良いよ」


「あぁ、じゃあな」


「さようなら!

書類お願いします、烈さん」


烈さんが星夜さんの何に対して完敗なのか、何を譲るのかは分からないけど、でも2人の笑顔が関係が崩れないのなら良い。


「星夜さん」


ソファーに近づき、星夜さんの腕の中に戻ると言った。


「好きですよ」


「っ.....クソ、反則だ」


ガシガシと乱暴に頭を撫でられ、前が見えない。


「見んじゃねー.....。

きっと今、顔赤ェから」


余裕のなさそうな声にクスリと笑う。


本当、幸せだなぁ...と。



















「バーカ。

俺は愛してんぞ、美織」






















おわり。
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