第1章 彼の彼女と彼女の彼
陸兎「やっと帰れたーー。携帯っと。」
その時携帯の画面には去年のクリスマスの朱音とのペア画像がある。恋人になったのは去年の夏祭りだった。告白したのは陸兎からで、元から不器用な彼は不器用な絵文字で、書きつづった手紙を渡して歌ったこともあった。
陸兎「あちゃー。着信来てた。んんんん?メール?珍しいな。」
本文にはこう、書いてあった。
朱音[もしかして、まだ寝てるのかなー?そう思ってメールしたよーん。今日も素敵な一日になりますように(♥Ü♥)あ、おはよがまだだったねー。おはようチューブ!]
彼の知らなかったこと、意外と彼女はギャグが好きだったことだ。