第18章 変化
日「そんじゃ、乾杯すっぞー」
座敷の方で誠凜キャプテンの日向さんが立ち上がる。
全員にグラスが行き渡ったことを確認すると咳払いを一つ落とした。
日「あー。そんじゃま、今日はお疲れさん。
みんなのおかげで初戦から順調に勝ち進んでいって、正邦や秀徳に去年の借りを返すこともできた。地区予選ブロックトーナメントを優勝できてマジで最高だわ。
ということで、このまま勢いに乗って決勝トーナメントでも勝ち進んで全国行くぞ!!」
「「「「「「「「「「おおっ!!!!」」」」」」」」」」
今まさにこれから乾杯するという高揚感が最高潮に達したときだった――
がらがらがらっ。
?「おっちゃーん、2人空いて――って……」
オレンジ色のジャージを着た男2人が店に入ってきた。