第5章 日ノ丸の国
~日ノ丸の国~
ポセイドンの力を借り、海を渡って日ノ丸の国【日本】に来た
私の先見によると、この地でアテナは育つらしい
だが、どうにもこの地が〝平和〟とは言いにくい
まるで、沢山の餓鬼が居るような…そんな欲が深い場所だった
『さて、これからどうしようか…』
いくら、神の加護を受けているからと言っても所謂3歳児
そんな子供に何が出来るのだろうか…?
まったく、一体私が何をしたと言うのだ!!?
『…あぁ、自分から転生するように愚弟に言ったんだ』
とにかく、雨風をしのげる場所を探したい
まずは、それから始めなければ……
~5時間後~
沢山の道を歩いたが、どうにも良い場所が無い
『今夜は野宿なのだろうか……』
簡単に野宿と言うが3歳児は身体では無理としか言いようが無い
樹に登って寝れるか寝れないかだろう
『……明日になったらまず、家を探そう。でもその前に腹ごしらえをしなければな……だが今夜はもう疲れた……
今夜はこの大きな樹の上で寝ようか……』
今日、一日で色々な場所に行ったが、どうやら日本は聖戦が無いだけで他の国と変わりは無かった
アテナが守護する異世界はこんなにも酷いとはな……
とりあえず、もう寝ようか
『おや、森に住む動物達か……悪いね、ここで寝かさせておくれ
さぁ、今宵も夜更けになった そろそろ寝よう
おやすみ』
願わくばどうか雨風をしのげる場所をくれ、本当に←
~翌朝~
『ふわぁ…… よく寝たよ それでは腹ごしらえをして家でも作るか』←
私はもう探すのを諦めた
どうせ、私が望む家は無いからな
ならば、ヘパイストスみたいに作れば良い
ん?あぁ、ヘパイストスは鍛冶職人のように手先が器用だからなぁ……
よし、では早速だが、木を集めようと思う
【ヘパイストス!聞こえるか?】
【あぁ、聞こえてるぜ!どうしたんだい、おばちゃん】
【リュノールで結構……と言いたいが今世の名前はレオンと言うんだ!どうかレオンと呼んでおくれ、ヘパイストス!】
【わかった、レオン それで用はなんだ?】
【ヘパイストス!家の作り方を教えておくれ!
今はヘパイストスしか頼りが居ないのだ!】
聞いてくれるだろうか……