• テキストサイズ

【落乱】花立つ人

第4章 リンスを忘れちゃいけません、の段。


「あ、あぁ…」
 レフェリーであった山田先生がちょっとした手出しをしてしまったこと、乱太郎としんべヱがきり丸を優勝させるため自分達の旗を渡したことは黙っておこう…そう思って土井先生は曖昧に頷いた。

「しんべヱくんのリンスを使ったら、土井先生の髪もあっという間にサラサラになるんでしょうか」
「…さぁ、どうだろうなぁ…っと。お前たち、そろそろ授業を始めるぞ! 椿くん、見学していっても構わないよ」
「はい!!」
 中々見ることのできない一年は組の授業。
 椿はいそいそと教室の一番後ろへと移動して腰を下ろした。
 それから小一時間。
 椿は土井先生が神経性胃炎を頻発する理由をまざまざと見せ付けられたのであった。

(よく倒れないな…私だったら絶対無理…)
 土井先生のタフさに椿はさらに憧れを募らせた。






~おわり~


/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp